- ビジネスでも役に立つって聞くし、簿記の勉強を始めてみたい!
- 就職活動のためにも、簿記の資格を取りたい!
- 会社で簿記資格の取得が推奨されている。
簿記試験の中でも最も受験生が多く、人気のある日商簿記。
今回はそんな日商簿記について、初心者がまず受ける3級の勉強方法・試験の概要等をお話ししたいと思います。
もくじ
簿記資格3つに合格!
私は今から8年ほど前、転職や今後の自分のために簿記の勉強に明け暮れていた時期がありました。
多くの時間を簿記の勉強に費やし、
おかけで
- 日本商業簿記2級
- 全国商業簿記1級
- 建設業経理簿記2級
これらの簿記資格を取得することができました。
簿記試験の勉強をした経験、合格を達成したことから、これから簿記の勉強をやろうとしている方、試験勉強をされている方に少しでもお力になれるかなと思い、お話しさせていただければと思います。
日商簿記試験の概要
日商簿記とは、日本商工会議所が主催する簿記試験で、正式名称は『日本商業簿記試験』といいます。
簿記試験と言ったら、まず連想されるのが日商簿記。一番受験される方が多い試験です。
初級試験、3~1級試験があり、1級は難易度高い試験となっています。2級まで合格されていれば十分ステータスとして有効となりますので、ぜひ取得されてはいかがでしょうか。
試験日程、方法
従来型の統一試験に加え、コロナウイルスを考慮してか、2021年からはネット試験が導入されました。
・統一試験
年3回(実施2、6、11月)
従来型のペーパー試験
・ネット試験
ネット試験会場で毎週、毎月実施
PCにて、数字入力・選択等で回答
ちょっと前までは、試験会場に集合してペーパー式の試験しかありませんでしたが、ネット試験が導入されたのですね。これは驚きです。
日商簿記3級試験の難易度
点数を70%以上取れば合格です。
問題のレベルは、商業簿記の初歩からちょっとした応用まで基本的な問題。勉強すれば十分合格できる難易度となっています。
合格率は難易度が高い問題の回だと25%前後
簡単な回だと60%前後にもなります。結構合格率に差がありますよね・・・
**受験者数、合格率などのデータはこちら!**
日商簿記試験は、完成された試験ではない
日商簿記の悪い要素として、
- 回によって問題の難易度の差が大きい
- 範囲に対し本試験の問題数が少ない
上記の点が挙げられます。
これほど受験生が多い試験で世間でも名の知れている試験にもかかわらず、時によっては悪問が普通に出てきたり、3級試験レベルを逸している問題も出てくる回があります。
日商簿記の本試験は、出題数が少ない
日商簿記試験は、ほかの試験と比較し当日の出題数が少ないため、例えば、大問まるまる1個が難易度が高くなってしまうと合格するためには、あとの大問数個で高得点を獲得しなければならなくなります。
他の試験、たとえば全商簿記ですと、本試験の問題数が多いので、たとえ一部難易度の高い問題が出てもほかでリカバーできるのですが、日商簿記は出題数が少ないため、影響をもろに受けてしまいます。
もっと質の高い試験にすべき
この点に関しては、日本商工会議所は、問題の難易度一定化するなど、試験の改善を行うべきだと感じています。
できるだけ受験者の基礎能力を測れるように、試験問題をよく練るべきだと思いますし、本当にもっと受験生の気持ちを考えて、洗練された問題を作成すべきです。
これだけ大きな試験なのですから、問題作成に時間をかけて事前テストをしっかり行うなど、方法はいくらでもあると思います。
難易度の高い回に当たった場合は、これはもう腹をくくって部分点狙いに行きましょう。運が悪かったと思って、次回の試験を目指すのも手です。
- 合格率は25~60%程度。率の差が大きい
- 試験によっては、難問・悪問が出題される回もある。
- 日商簿記の本試験は、他簿記試験と比較すると出題数が少なめ。
- 難問にあたってしまったら、部分点を狙おう
勉強方法
勉強方法に関しては、私の実体験からお話したいと思います。
参考書
TACが出版している、よくわかる簿記シリーズ『合格テキスト』です。
どこの書店に行っても、この簿記の本は必ず置いているといってもいいぐらい、簿記関連のテキストで一番売れて、一番使用されている本です。
私は簿記に対して何も知らない状態で、このテキストを読むことから始めました。
本当の初心者はまず、この合格テキストをじっくり読むこと、それから始めましょう。
基本例題もありますので、基礎の基礎を理解しながら問題を解くこともできます。初心者は一度読んだだけでは全部を把握することは困難ですから、試験日まで、できるだけ何週もするようにしましょう。
私は3周しました。
問題集
問題集も、TAC出版の合格シリーズ『合格トレーニング』を使用しました。
問題数が多く、範囲・量は十分すぎるほどあります。重要度を3つに分けて記載していますので、重要度の低い問題は後回しにしてもOKです。
私は合格テキストを1周したのち、この問題集を解き始めました。問題を解きつつ、テキストを同時に読んでいく、テキスト中心のスタイルですね。合格トレーニング(問題集)は1周のみ潰しました。
勉強期間
私は当時社会人でしたので、それほど勉強に時間を割くことはできませんでしたが、それでも通勤時間も含めて、1日2時間はしていました。
それを3か月継続ですね。
やはり初めて簿記をされる方は、3級だからと舐めてかからず、3か月は勉強期間を取るべきだと思います。
最終的に精算表を解くことができれば基礎能力は十分ついたといっていいのですが、この精算表は基礎があやふやだと解ききれない、ちょっと手ごわい中ボス的な科目となっており、3級本試験の最後に必ず出題されます。
つまり本試験を解き切るためには、3級の全範囲の知識を理解し、問題処理能力をしっかり身につけることが必要となってきます。

3か月は勉強期間をつくるべき
たまに1か月で合格できたという人もいますが、精算表を解けるようにするためには一定の問題をこなす必要がありますし、初心者が標準とするにはハードルが高い数字です。
私も3級合格の点に達するまで3か月を要したので実体験から思うのは、背伸びしないで3か月みっちりテキスト、問題をこなす!
これが大切だと思います。
いかがでしたでしょうか。簿記試験に挑もうと考えてらっしゃる方に、少しでもご参考になることができたら幸いです。簿記の知識はどんな仕事でも役に立つ場面があると思いますので、ぜひおすすめします。
【参考リンク】気になる資格がみつかるサイト・資格Hacks