まいど!スマホ調査員イルカです
2021年10月2日、モトローラーから新作スマートフォン【moto g50 5G】が発売開始されました。
モトローラはコスパの高さを意識した商品を市場に送り出しており、価格以上の性能の良さが光る商品が目立っています。
今回のmoto g50は当社のエントリーモデル。
本機のスペックをじっくり調査してみたいと思います。

モトローラーとは
motoシリーズのスマホは、モトローラ・モビリティ社が製造。
モトローラはもともと米国発祥の企業で、過去には携帯シェア世界1位を占めていたほど巨大な企業でした。

その後、極度の成績不振により携帯事業はGoogleに売却され、最終的にはPCでおなじみのLenovoに、2014年に売却され現在に至ります。
つまり、モトローラ・モビリティ社はLenovo社の100%子会社。
中華スマホとも、米国スマホともいえるブランドだったんですね。
めちゃくちゃ中華スマホの雰囲気があったので結構意外。
アメリカ企業といった方が歴史から見れば適切でしょうね。
低価格帯を狙うモトローラ
モトローラ社は、スペックはそこそこながら安い価格帯を狙って商品を投入・販売。
motogシリーズのフラッグシップモデルは2万~3万円程度と、スマホ市場の中でも最安値クラスです。
実は2021年の3月にエントリーモデルを既に発表していますので、1年間で2つのエントリーモデルを発売することになりました。
2021年3月に発売下賜されたのはこちらのmoto g30

定価2万円台ながら、性能が充実しているコスパに優れたスマホです。
このような2万円程度で、デザインよりもコスパに優れた商品を投入しており、低価格を意識して事業を展開しているように見受けられますね。
今回紹介するmoto g50 5Gは3万円台のスマホとなっており、同じエントリーモデルでもちょっとだけ値段を高く置いたモデルとなっています。
ではどんなスペックをしているのでしょうか。次でじっくり見ていきましょう!
moto g50 5Gスペック
CPU | Media Tek Dimensity 700 |
メモリ | 4GB/128GB |
バッテリー容量 | 5000mAh |
画面サイズ | 6.5インチ |
解像度 | 1600×720 |
背面カメラ | メイン:4800万画素 深度センサー:200万画素 マクロ:200万画素 |
前面カメラ | メイン:1300万画素 |
サイズ | 高さ:167㎜ 幅:76.4㎜ 厚さ:9.26㎜ |
重さ | 206g |
おサイフ/Felica | × |
ワイヤレス充電 | × |
認証 | 顔/指紋 |
防水・防塵 | IPX5/IP2X |
イヤホンジャック | ○ |
5G | ○ |
無線LAN | a/b/g/n/ac |
NFC | ○ |
SIM | DSDS nano/nano |
3万円代のスマホにしてはバッテリー容量が大きかったり、5Gに対応するなどコスパの良さを感じる面もあるものの、機能面の網羅性がなく、重くて厚い外観は相変わらずです。
ディスプレイ

良くも悪くも、注目の一つがディスプレイ性能。
エントリーモデルでは珍しく、リフレッシュレート90Hzに対応のディスプレイを導入している。
素早いスクロール移動でも滑らかな表現が可能だが、一方で本機のディスプレイはLEDではなく液晶パネルを採用し、解析度も1600×720と相当低い。
個人的にはmoto g50のディスプレイ性能は低いと思ったのが正直な感想。
最近は低価格帯でもLEDディスプレイを採用し、解析度も2000×1000程度となっているため、それに比べるとg50のディスプレイ性能は物足りない。
またノッチレスが主流となっている昨今、あえて幅が目立つノッチを採用している点には疑問が残る。
リフレッシュレートが高いからと言って、本機のディスプレイには期待しない方がよさそう。
サイズ


本機の画面サイズは6.5インチなんだけど、その割には大きさが6.7インチ並みなのが気になってしまう。
- 高さ:167㎜
- 横幅:76.4㎜
- 厚さ:9.26㎜
- 重さ:206g
特に厚さが1㎝近くあって、重さも200オーバーしているのはいただけない。
今年No.1の呼び声高いMi11 Lite 5Gでは、同じ6.55インチの画面で厚さは6.9㎜、重さも159gしかないため、moto g50の重さがいかに画面サイズと合っていないかが分かるはず。

6.7インチで200g超えるのはまだ理解できるが、6.5インチで200g以上というのは、安さを重視して軽さを度外視している証拠。
使用していると手の疲れや使いづらさを感じてしまうのは避けられないだろう。
バッテリー

本機の売りの一つが5000mAhのバッテリー容量だろう。
そもそもモトローラーのスマホはバッテリー容量が大きいのが特徴。今年発売されたg30やg100も同じように5000mAhのバッテリーを備え付けている。
たしかにバッテリー容量が大きければ、そりゃ充電の頻度は減るだろう。ただその代わり重くなったり厚さが大きくなってしまうから、その分使い勝手が悪くなってしまう。
motoシリーズはバッテリー容量を絶対視しているから、軽さ・薄さなんて知ったことか状態で商品を世に送り出している。
私がスマホに求める基準が軽さ・薄さだから、モトローラーが好きになれない原因がここにある。
CPU

CPUは流行のSnapdragonではなく、MediaTekのDimensity700を持ってきた。
このCPUのAnTuTuベンチマークスコアは33万点で、ゲーミングとしては物足りない性能。
ただ本機が3万円台のエントリーモデルであることを考えれば、これくらいの性能はむしろコスパが高い。
MediaTekは台湾の半導体メーカーで、スマホ用CPU市場で勢いをつけている中華系メーカーだ。
またDimensity700はDSDSのデュアルSIM、5G(Sub6)に対応しているなどエントリーモデルにしては性能の良さが光るCPUとなっている。
認証機能

g50の認証機能は、顔と指紋の2つ。
やはり顔だけではマスク必須のコロナ生活で使いものにならないため、指紋認証の採用は必須事項なのだろう。ほぼすべてのAndroidは指紋認証を取り入れている。
g50の指紋認証は、再度の電源ボタンと一体化することでスムーズな認証を可能としている。
個人的には背面や画面内認証よりも、電源ボタン一体型が一番使いやすい。
認証機能については素直にモトローラーを誉めたい。
カメラ
g50はトリプルレンズカメラを採用しているものの、メインカメラの対応画素数は4800万、マクロは200万、そして前面カメラは1300万となっている。
マクロの性能の低さは気になるものの、トリプルカメラで4800万画素数ということもあって、エントリーモデルとしては合格点といえるだろう。
コスパは良さそうだが‥
これぞモトローラーのスマホ!というのが率直な感想。
低価格ながら5000mAhのバッテリー、リフレッシュレート90Hz、5G対応はコスパ高い。しかしおサイフ機能なし、厚くて重いボディはそろそろ何とかしてもらいたい。
moto g50はデザインや重さはどうでもいいから、コスパを優先したい人にはおススメ。
使い勝手を重視する人は避けるべきスマホ。
いい加減、モトローラーは日本人が好むスマホを意識して商品開発をしてほしい。
大容量バッテリー、そして重くて厚いスマホはもう飽きた。
