まいど!スマホ調査員イルカです!
2021年9月24日、iPhone13が発売された。
この日ばかりは購入報告ツイートがあちらこちらで呟かれている。
私はグーグル信者なので、10年以上にわたりAndroid端末を愛用。
iPhoneは12年前の3GSからずっと買っていない。
しかしスマホレビューを書くブロガーとしてiPhoneを無視するわけにはいかず、今回スペックを細かく調べてみようと思う。
巷では12からスペックが上がってないだの、価格が高いだの、マイナスイメージが先行しているiPhone。
下馬評を覆しているのか、じっくり進化具合を見届けよう。
もくじ
12と同じく4種類展開
前作同様、4つのグレードに分けて商品を展開
- iPhone13
- iPhone13mini
- iPhone13Pro
- iPhone13Pro Max
13、13mini:カラーは5色展開
iPhoneのカラーバリエーションは鮮やかでおしゃれ、Andoroidヘビーユーザーからしてもその色合いを羨ましく思っていた。
今回の13、13miniは5色展開
- ピンク
- ブルー
- ミッドナイト
- スターライト
- レッド
ピンクは淡い色合いで女性受けはかなりよさそう。
それ以外はちょっとダサめ。
Pro、Pro Maxは4色展開
Pro版ではカラー展開が異なっているようだ。
Pro、Pro Maxでは4色を採用
- シエラブルー
- ゴールド
- シルバー
- クラファイト
4色ともノーマル、miniとは異なるカラーバリエーション。
こっちの方がちょっと高級感漂う色合いとなっている。
シエラブルーがかっこいい。買うならこの色かな。
スペック
まずはスペック表から。
mini、Pro、Pro Maxと同時に見てみる。
iPhone13 | iPhone13 mini | iPhone13 Pro | iPhone13 Pro Max | |
CPU | Apple A15 | Apple A15 | Apple A15 | Apple A15 |
大きさ | 高さ:146.7㎜ 横幅:71.5㎜ 厚さ:7.65㎜ | 高さ:131.5㎜ 横幅:64.2㎜ 厚さ:7.65㎜ | 高さ:146.7㎜ 横幅:71.5㎜ 厚さ:7.65㎜ | 高さ:160.8㎜ 横幅:78.1㎜ 厚さ:7.65㎜ |
重さ | 173g | 140g | 203g | 238g |
画面サイズ | 6.1インチ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.7インチ |
画像解像度 | 2532×1170 | 2340×1080 | 2532×1170 | 2778×1284 |
メモリ | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB 1024GB | 128GB 256GB 512GB 1024GB |
バッテリー | 約3300mAh | 約2600mAh | 約3200mAh | 約4400mAh |
接続端子 | ライトニング | ライトニング | ライトニング | ライトニング |
カメラ | 広 角:12MP 超広角:12MP 前 面:12MP | 広 角:12MP 超広角:12MP 前 面:12MP | 広 角:12MP 超広角:12MP 望 遠:12MP 前 面:12MP | 広 角:12MP 超広角:12MP 望 遠:12MP 前 面:12MP |
4K撮影 | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ぶれ補正 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スローモーション撮影 | ○ | ○ | ○ | ○ |
撮影用フラッシュ | ○ | ○ | ○ | ○ |
複数レンズ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Felica/おサイフ | ApplePay | ApplePay | ApplePay | ApplePay |
ワイヤレス充電 | ○ | ○ | ○ | ○ |
認証 | 顔 | 顔 | 顔 | 顔 |
耐水・防水 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 |
イヤホンジャック | なし | なし | なし | なし |
5G | ○ | ○ | ○ | ○ |
WiFi規格 | a/b/g/n/ac/ax | a/b/g/n/ac/ax | a/b/g/n/ac/ax | a/b/g/n/ac/ax |
NFC | ○ | ○ | ○ | ○ |
SIM | デュアルDSDV nano/e-SIM | デュアルDSDV nano/e-SIM | デュアルDSDV nano/e-SIM | デュアルDSDV nano/e-SIM |
さすが10万円前後する代物のため、ほとんどの機能は付帯。
イヤホンジャック、指紋認証がないほかは申し分ない。
画面の大きさやバッテリー容量、カメラ機能に差があるようだが、CPUその他の付属機能はほとんど同一。
価格
各機器の定価を比較。
価格はアップル公式ストアから引用しています。
128GB | 256GB | 512GB | 1024GB | |
iPhone 13 | 98,800円 | 110,800円 | 134,800円 | - |
iPhone 13 mini | 86,800円 | 98,800円 | 122,800円 | - |
iPhone 13 Pro | 122,800円 | 134,800円 | 158,800円 | 182,800円 |
iPhone 13 Pro Max | 134,800円 | 146,800円 | 170,800円 | 194,800円 |
さすが、どれもハイエンド並みの価格になっていますね。
最もクラスの低いminiでも9万近くもする。
Pro版の1TBなんて20万近くしてやがるし、庶民がほいほい買える価格帯ではない。
毎年iPhoneを買い替えている人たち、凄すぎませんか?
旧端末はメルカリで売ってるんでしょうけど、私は10万以上のスマホを毎年買い替える気にはなれないです。
CPU: Apple A15
やはりアップルは何でも独自路線が大好き。
CPUは流行のSnapdragonではなく、独自開発チップ: Apple A15 を使用。
チップ性能は如何程なのだろうか。
アップルの発表だと、約150億個のトランジスタを内蔵し、計6つの高性能コア、毎秒15.8兆の演算が可能なのだから最高峰のチップのように見えてしまう。AnTuTuスコアはリーク情報では84万点とのことらしい。
チップ性能は最上位クラスのようだ。
また噂レベルではあるが、13と13ProではほとんどCPU処理の差はないらしい。
ディスプレイ性能はかなりのもの
独自開発ディスプレイを採用してるからなのか、画像解析度は高性能。
13でも2532×1170の解析度を誇り、Pro MAXだと 2778×1284 にもなってくる。
Androidのハイエンドではさらに上のディスプレイ性能を持つスマホもあるものの、10万前後でこの解析度があればコスパは良いといえる。
採用パネルはSuper Retina XDRディスプレイ
なんだそりゃ。
なんともコメントしづらい、聞いたことのない規格だ。
アップル独自開発のOLEDディスプレイらしい。
ほんとにアップルは統一規格が嫌いなのがよく伝わってくる。
バッテリー容量
アップルの公式発表によれば12から約11~18%、バッテリー容量が改善。
公式ではバッテリー持続時間は12と比較して、以下のように伸長されたとの報告がされています。
- 13:約2.5時間
- 13mini:約1.5時間
- 13Pro:約1.5時間
- 13Pro Max:約2.5時間
13シリーズではL字型バッテリーを採用。
13Proのバッテリー容量がminiと同じなのは驚きました。
10万円以上するスマホにしては、容量小さすぎないか??
これはバツポイント。
そもそもiPhoneのバッテリー品質は、価格と釣り合っていないように感じています。
コスパ的に考えてさらなる改善が必要。
重さは増加、クソダメ
バッテリー容量を増やした影響だろう、12では162gであった重さは172gに。
4種類すべてで増量してしまっている。
12シリーズと13シリーズの比較表を作ってみた。
12:162g | 12mini:133g | 12Pro:187g | 12Pro Max:226g |
13:173g | 13mini:140g | 13Pro:203g | 13Pro Max:238g |
13の重さは173g。
13が6.5インチ以上の大画面ならさすがアップルとなるが、本機は6.1インチしかない。
13Pro Maxは唯一の6.7インチ大画面。
しかし重さは238gと、重いを通り越して重量オーバー。
ここまで重くなると手首への負担は大きく、ユーザーはうんざりすること間違いなしだ。
最近のコスパ評価ラインは、6.7インチで200gを切れるかどうかが重要ポイントになっており、バッテリー容量も大したことないのにこの重さはレッドカード級。
さらに13Pro Maxを使う気になれないポイントとなっている。
カメラ機能:最大の売り
まずは4種類共通のカメラ機能を紹介しよう。
- 4K撮影
- 光学式手振れ補正
- スローモーション撮影
- 撮影用フラッシュ
- 複数レンズ付帯
- シネマティックモード
- 1200万画素数の広角カメラ
最注目はシネマティックモード。
シーンに応じて被写体のピントを自動変更することができ、映画のような動画撮影が可能となる。

13、13miniはデュアルカメラを採用する一方、Pro、ProMaxではトリプルカメラを使っている。
またPro版ではマクロ撮影にも対応。
2㎝の超至近距離でもくっきりとした撮影が可能に。
こうやってiPhoneの機能を調べていると、明らか(特にPro版)iPhoneはカメラが優れていて、撮影を必要とするプロ向けの機種なのだろうと感じた。
そしてiPhoneはROM容量が馬鹿でかい。
13、13miniでも最大512GBまで揃えているし、Pro版では1024GBまである始末。
Andoroid端末ではお目にかかれない容量だ。
動画撮影を頻繁に行うユーザーであれば、Pro版のデータ大容量端末を買うべきだし、そういう人達にとってはいっそうiPhoneの良さが必要になる。
高機能カメラがあるから高い、逆に言えばカメラ機能を使わない一般のユーザーにとっては、豚に真珠。
スマホ撮影をしない人にとっては、iPhoneを買うメリットは少ないだろう。
ノッチを約20%削減

前作と比較して、大きな変更となった一つがノッチの幅。
これまでのiPhoneはノッチが非常に大きくて、メインスクリーンが狭いなと感じていたんだけど、13からはノッチが大幅に狭くなった。
Androidはずっと前からノッチレスが主流となっていただけに、iPhoneもやっと無くしてきた格好だ。
それでも上部には黒い出っ張りが残っていて、全画面スクリーン化には至っていない。
なぜカメラをパンチホール式にしないんだろう?
アップルの変なこだわりは、さすがに時代遅れではないだろうか。
接続端子:ライトニング端子

おそらくほとんどのユーザーの不満を残したのが、接続端子であることは間違いない。
13シリーズでもライトニング端子は引き継がれてしまい、USB-C端子は採用されなかった。
ユーロ圏では2024年からスマホの接続規格をUSB-Cに統一することが決定されたので、さすがにアップルも重い腰を上げてくれるのではと期待している。
しかし、なぜそこまでライトニング端子にこだわるのだろう?
近年の省エネ、脱炭素傾向を鑑みれば、無駄をなくすために統一規格の接続端子に変えるのがベターなのは間違いないこと。
米国内の企業との癒着があるのかどうか、ライトニングというゴミ端子を継続した理由をはっきり言ってほしい。
指紋認証も採用されず

そしてユーザーの要望が最も強かったであろう指紋認証も、なぜか採用されず。
認証機能はFace IDのみとなってしまった。
コロナ禍によりマスクが必須であることを考えれば、指紋認証の導入は一番に上がっていた改善事項だったはず。
顔認証のみ、ライトニング端子が継続されたおかげで、買い替えを見送ったユーザーは相当数いるだろう。
結果、おススメと言えない
ライトニング端子の採用・指紋認証の非搭載が響いて、わざわざ前作12から乗り換えるほどおススメできる機種ではない、というのが総合評価だ。
カメラ機能は秀逸だが、一般の人が果たしてシネマティックモードやトリプルレンズを必要としているのか?
映画のような動画を取って、なんになる?
生活がよくなるのか?
結局、そこじゃないんだよね。改善ポイントがズレてる。
アップルは独自性と高性能を意識しすぎて、一般ユーザーを置いてけぼりにしている感が否めない。
そこが嫌いだ。
そもそも、12から進化があまり見られないのは残念だった。
これはAndroid含めスマホ全体の進歩も頭打ちになっており、iPhoneだけの課題事項ではないのだが。
これからはコスパを意識した価格設定、もしくは軽量化・より薄くするといったコンパクト志向の方がユーザーに好まれるだろう。
アップルの次回作に期待する。
次こそはライトニング端子を廃止してほしい。